- 「新・男子校という選択」を読了。私立男子校出身者として首肯する記述多し。
- 「女子がいないほうが気楽」という理由で私も進学した。友人は変人ばかり。楽しかった。
- でもその後をみると独身が多い。社会に出てから共学男子に女性への接し方で負けている?
久々に書籍レビューです。
私も男子校出身でして、以前から気になっていた1冊。
「ホント、そうなんだよなー」と思わず膝を叩く記述が多いです。
レビュー:おおたとしまさ著「新・男子校という選択」(日経プレミアシリーズ)
2011年に出た本のリライト版。共学化した学校を省き、データを更新しているようです。
おおた氏は麻布中高出身ですが、麻布の先輩にあたる宮台真司氏とのインタビューがあらたに加筆されています。
これが濃いというか...よくわかりません(^0^)。
わしには麻布の「かっこよさ」がちょっと理解不能でした。
本書の中盤以降は、東大進学実績の高い名門私学についてのルポとインタビューです。
おおた氏のこの切り口は手慣れていて、読みやすいですね。
以前、名門校シリーズをレビューしましたが、東京・神奈川などの明治時代から続く伝統校と、新興校ではカルチャーが違うのだと思います。
男子校のほうが進学実績が高いというデータが示されていますが、そもそも首都圏には私立の男女別学の進学校が多く、難関大学への進学者が多く輩出している、という事実があります。なので、共学よりも別学が有利だと一概には言えないと思います。
先取りカリキュラムが可能な私学の中高一貫は強い。そういう要素の方が強いのではないでしょうか。
私は地方出身でしたので、「超絶トップ層」を除けば、秀才の多くは高校受験で旧制中学の“ナンバースクール“を目指すのが一般的でした。
その公立トップ高に比べて、我が母校は進学実績で劣っていましたし。
賢い子どもを集めることと男女別学であることは、特に地方では関連性が薄いと思うんですよね。
さて、男子校出身者として本書で共感できるのは、前半で触れられている次の3つ。
1)女子がいない気楽さ、2)「オタク」が「専門家」として尊敬される、3)高校のうちにバカができる—です。
1と2はほぼ同義で、オタクって共学だと「きもい」とか言われて肩身が狭いと思います。
でも、男子だけならどんなジャンルでも極めた奴は一目置かれます。
私は大したオタクではありませんでしたが、中学時代は深夜ラジオのハガキ職人やバンド活動をやっていた時期で、同好の仲間との交流がすごく楽しかったですね。
ラジオもバンドも、女子の同級生のなかには詳しい人は皆無でしたから、そもそも共通の話題になり得ませんでした。
高校の同級生の仲間は変人ばかりでしたが、面白い投稿をしてハガキが採用されたり、洋楽にめちゃくちゃ詳しかったりする奴は、本当に尊敬されていました。
◎男子校出身者は奥手?→多分、プライドの問題です
少し脱線します。
男子校の同級生の彼らが、大学進学&就職してどうなっているか?
高校の親友6人のうち4人は独身です。このあたりが男子校出身者の問題かもしれませんね。
ずっと「鎖国」状態なので、「女子=異人さん」です。
話を合わせられない、というわけではありません。
そもそも、あわせる必要性がないと思っています。
尊皇攘夷派みたいなものです。
偉そうな言い方をすれば、自分たちは硬派で、”異人さん”のご機嫌とりなんぞプライドが許しませんでした。
私もそうでしたので、社会人まで彼女ナシです。
いま振り返れば、そんなにこだわらなくても、と思うのですが。
周りもそんなのばかりだから、彼女なくても一切、焦りがないです。
さて、自分の長男を男子校に行かせるかどうか?
首都圏の進学校だと共学のほうが少ないので、男子校になりそうですね。
小学4年ぐらいから学校めぐりをして決めていきたいです。
得意なことや趣味なども影響しそうですね。
今の長男はあやとりにがっつりハマっています。輪ゴム鉄砲も得意だな...でも他は特にないかも。ほとんど「野比のび太」ですね...。
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